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秋田城跡

秋田県秋田市の秋田城跡(奈良?平安時代、創建8世紀前半、廃絶9世紀前半?後半)で発見されたトイレ遺構は、掘立柱建物とトイレ施設が一体となった造りになっている。その構造から、庇(ひさし)側の入口から入ると、待合室的な空間があり、その先に3部屋の個室をもったトイレ建造物と考えられている。個室の床下の便槽に溜まった汚物は木樋を通して沼に排水する水洗式だったと考えられる。その際、沼の汚染を少なくするため沈殿槽を設け、汚れの少ない上澄みだけを流すように工夫したものと思われる。なお、水洗に関しては、個室内に用意された桶の水を使用後に流す構造であったか、あるいは床下に木樋の暗渠があり。上方に位置する井戸などの生活排水によって随時流す高野山的なシステム(高野山形水洗式(こうやさんがたすいせんしき)トイレ)であったとも考えられている。いずれにしても、大変優れた構造のトイレということができる。
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寄生虫卵分析の結果からは、生野菜を食べて感染する回虫・鞭虫、アユを媒介とする横川吸虫、コイ・フナに寄生する肝吸虫が見つかった。しかし、東日本のトイレ遺構で多く見つかるサケ・マスを不完全調理で食べた場合に感染する日本海裂頭条虫(サナダムシ)卵は発見されなかった。これは、藤原京や平城京のトイレ分析の結果と等しいことから、「都から秋田城に派遣された役人は、地元特産のサケ・マスの食文化の味に馴染めず、都の食物を持参、あるいは送らせたのではないか」と考えられた。しかし、トイレ遺構の検出が外郭外側の通称「鵜ノ木地区」から見つかったことから、無鉤条虫・有鉤条虫卵があらためて注目され、後述の筑紫館と同じような迎賓館的施設(渤海使を饗応した施設)ではなかったかという説も有力になっている。なお、籌木の作りはたいへん入念なものが多い。

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2009年09月03日 09:41に投稿されたエントリーのページです。

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